大量服薬・服毒

服毒できる薬や毒物を入手することが出来れば、簡単かつ、確実に死ねるのでしょうが、

そう簡単にはいきません。まず、薬物ですが、最近の薬物は安全に出来ており、

かなりの量を摂取する必要があります。

うつの薬の一種である、トリプタノールを例に挙げてみましょう。

致死量は、30mg/kgです。仮に60Kgの人間が自殺する場合、

1,800mgを1回に飲めば死ねます。重さにすれば、意外と軽いもんです。
ですが、一般的に処方される量は、1錠が10mg~25mgのもの。

錠剤数でいけば、180個~72個。これだけの量をためるのには、相当な覚悟が必要ですし、

一度に飲んだ後、吐き出さない別の方法を考える必要があります。

大量服薬の自殺は、現実的ではありません。

 

では、服毒自殺の場合はどうでしょうか。これは、毒を入手できるかどうかに

かかってきます。ドラマでよく聞く「青酸カリ」これは、少量で死ねますが、

毒性の高さから、管理体制が厳しく、入手は困難です。他の劇毒物も同じで、

一般の方が入手するのは、相当難しいです。

 

洗剤や殺鼠剤を一気飲みする方法もありますが、

それらは、飲むために作られたものではないため、相当、不味いです。

それも、かなりの量を飲まないといけないのですが、途中で、

のどや食道が痛くなり、自殺できる量を飲むのには、相当な覚悟が必要でしょう。